値上がりする修繕積立金
これから住もうというマンションについて各部位別に必要なメンテナンスの内容が記載されているのが「長期修繕計画書」です。期間は20〜30年が一般的です。外壁塗装や防水工事は10年に1度、共用部の配管は20〜30年に1度取り替える必要があるなどといった工事周期や費用を見積もった額が記載されています。また、毎月の修繕積立金が何年目にいくらぐらい値上げすれば適正に工事を行うことができるのかを示したグラフも添付されています。購入時に注意しておきたい点は、上記計画に従って入居後何年目にどれくらい修繕積立金が改定されるのかということです。「修繕積立金の推移表」でこれを確認しておかないと、あとから「値上がりするなんて知らなかった」と言ったところで始まりません。その相場としては、60戸あるマンションの計画では入居後4年目までは平均で月額約6000円に設定されていますが、5年目から9年目までは約1万3000円、10年目から16年目は約2万1000円、20年目までは約2万8000円が平均的のようです。計算すると、10年目までに約7500万円、10年目から20年目までの間に約1億5000万円の修繕費が必要とさています。
所有者が計画を見直します
ただ、この計画はあくまで目安でしかありません。物価変動や設備の新設による修繕個所の増加などが生じると、入居後に所有者全員で何年かに1回ずつ見直しを迫られる必要があります。ですから、30年計画のほうが20年計画のものよりも優れているということはありません。むしろ、あまりに長い計画は誤差が生じやすく、参考程度を考えておいたほうが良さそうですね。